新潟大学の取組内容

　社会課題が高度化・複雑化する中で課題を解決するためには、複数のディシプリンの基礎を横断的に学び、主専攻と掛け合わせて複眼的な視点を培うことが必要となります。そこで本学の「全学分野横断創生プログラム（NICE Program: Niigata University Interdisciplinary Creative Education Program）」では、多様な学問領域を基盤としたマイナー学修パッケージを全学で共有し、主専攻プログラムとの学びの掛け合わせを実現します。NICEプログラムの大きな特徴は以下の3点です。

(1) 豊富な教育資源を生かした多様なプログラム

　総合大学としての豊富な教育資源を生かし、「人文科学」「社会科学」「自然科学」「応用科学といった多様な分野のマイナーを提供します。また、社会の要請に応じたテーマに基づくパッケージとして、「持続可能性」「新技術」「国際性」等のマイナーを提供します。

(2) 学生一人一人の問題意識にあわせたオーダーメイド型の学び

　学生の興味関心や社会課題にあわせて適切なメジャー・マイナーの組み合わせを実現するため、分野横断学修を支援する授業科目「分野横断デザイン」「分野横断リフレクション」を開設します。また、NICEプログラムの目玉として学生自身が本学の多様な授業科目から自由にオリジナルのパッケージを構成する「学修創生型マイナー」を開設します。この学修創生型マイナーでは上記の２科目を必修とし、教員とともに自分に合ったオリジナルの学修パッケージをオーダーメイドで設計し、４年間の学びを深く意味づけていきます。

(3) アカデミック・アドバイザーによる伴走型の支援

　学生が複数の分野を横断的に学ぶためのプランを設計し、学修を進めていく際の悩みを気軽に相談できる体制としてアカデミック・アドバイザー制度を構築します。アカデミック・アドバイザーは学生の学修到達度を把握しながら、どのような計画や方法で学修を進めていけば将来的なキャリアに役立つのかを対話の中でアドバイスしていきます。

以上を通じて、新潟大学NICEプログラムでは、メジャーとマイナーを柔軟に組み合わせたオーダーメイド型の教育を実現し、複眼的視野により社会課題にアプローチできる人材を育成します。