名古屋商科大学の取組内容
ケースメソッドを補完するフィールドメソッドを活用した学外連携型の教育システムとアントレプレナーの養成
本事業は、「ケースメソッド」と「フィールドメソッド」を教育の両輪として、インテンシブ且つ相乗的に組み合わせて実践します。実務経験の少ない学部学生に対して「ケースメソッド」を展開する際に、「フィールドメソッド」を相乗的に組み合わせることで、「ケースメソッド」の効果をより高めることが可能です。インテンシブ教育で密度の濃い学びを実現することにより、学生が集中して学び、学修意欲を保ち、学びがより定着することが期待されています。「フィールドメソッド」を本格的に教育プログラムに導入し、商学部としての特色を明確に打ち出し、新しい学びを実現し、産業界や地域社会の要請に対応するリーダーを養成します。
1. ケースメソッド
名古屋商科大学では、ビジネスケースを教材とした「ケースメソッド」を導入しています。ケースメソッドでは、「ケースの主人公の立場に立って自分ならどうするか」を考え、議論を繰り返します。グループ討議、全体討議を行う中で、他の学生の追体験談を聞きながら、自分の用意した意思決定を磨き上げます。ケースメソッドは、下図の一番右の「演習」に該当します。演習とは「教材(ケース)を通じて対象(経営問題)を主体的に擬似体験する方法」です。
2.フィールドメソッド
フィールドメソッドは、下の図の真ん中の「実習」に該当します。実習とは「学習者が対象を直接体験する方法」です。
ケースメソッドとフィールドメソッドの最も大きな違いは、フィールドメソッドは「実行した結果のフィードバックを得られる」点です。逆にいえば、ケースメソッドでは決断して実行した結果に対するフィーバックを得ることが難しいということです。
ケースメソッドが「議論して学ぶ」のに対して、フィールドメソッドは「体験して学ぶ」ものであり、両者は相互補完的です。ケースで学んだことをフィールドで実践し、何がうまくいくのかいかないのか、気づきを得られます。一方で、フィールドで経験し、振り返りを行うことで、ケースメソッドでの学び方を改めることが可能になります。