2024年12月9日(月),「知識集約型社会を支える人材育成事業(DP)」共通テーマ3参加校(金沢大学・大正大学・新潟大学・早稲田大学)合同主催・教学マネジメントセミナー2024『分野横断の学びを支援する組織・方法・担い手について考える~文理融合・STEAM教育の時代における新しい学修支援~』を,会場の大正大学 巣鴨キャンパス1号館2階 大会議室とオンラインのハイブリッドで開催し,学内外の教職員・学生170名が参加しました。DPでは,令和4年度から,当該メニューⅠ・Ⅱ・Ⅲを横断した共通テーマを4つ設定し,採択校9大学が各メニューを越えて相互連携することにより,汎用性ある成果を蓄積・発信することを目指しています。このうち,共通テーマ3は「多様な学びを支援する方法及びシステムのあり方を情報交換・検討」をテーマに掲げています。
本セミナーでは,冒頭,大正大学の神達知純学長が開会挨拶をした後,文部科学省高等教育局大学教育・入試課の山田研市課長補佐から来賓挨拶がありました。
その後,愛媛大学 教育・学生支援機構 教育企画室の清水栄子准教授(日本アカデミック・アドバイジング協会会長)が「分野横断の学びを豊かにするアカデミック・アドバイジングとは」と題し,また,上越教育大学 大学院学校教育研究科の松下健教授(日本ピア・サポート学会理事)が「文理融合・STEAM教育におけるピア・サポートの効果と可能性」と題し,基調講演を行いました。
続いて,金沢大学教学マネジメントセンター副センター長の林透教授,大正大学学修支援センターの長谷川隼人専任講師,新潟大学教育基盤機構教学マネジメント部⾨の上畠洋佑准教授,早稲⽥⼤学社会科学部の早⽥宰教授による「採択校からの成果報告」がありました。
また,休憩時間には,採択校9大学によるポスターセッションを行い,参加者同士で活発な意見交換が行われました。
後半のパネルディスカッションでは,金沢大学教学マネジメントセンターの山下貴弘特任助教によるファシリテートのもと,2名の基調講演者に加えて金沢大学人間社会学域国際学類3年次の長野重音さん,大正大学文学部人文学科3年次の富岡沙和さん,新潟大学経済科学部4年次の佐々⽊真理也さん,早稲田⼤学社会科学部4年次の柳原百花さんの4名の学生を交えて,「文理融合・STEAM教育の時代における新しい学修支援」をテーマに,基調講演や採択校からの成果報告に関して寄せられた質問に沿って,「学修支援における成果」「アカデミック・アドバイジングを実現するための全学的な支援体制」「ピア・サポートを継続していくための課題」「学生支援のTips」などについて意見交換がなされました。分野横断の学びを支援する「組織」「方法」「担い手」について,アカデミック・アドバイジングとピア・サポートの知見に加えて,学生の実体験に基づいた新しい学修支援の在り方について考える貴重な機会になりました。
最後に,金沢大学の尾島恭子副学長(教育改革・企画評価担当)/教学マネジメントセンター長より閉会挨拶がありました。
参加者のアンケート結果からは,「分野横断の学びを行うアカデミック・アドバイシングはアドバイザーのみの尽力ではなく,全学的なサポートが必要なことがわかった」「ピア・サポートという立場でも,携わった学生たちを成長させていくことができる可能性がわかった」「他大学学生の取り組みの状況がよく分かった。サポート学生の研修の内容など参考になった」「各大学の学生の発表内容や質疑の受け答えが素晴らしく,とてもよかった」という声が寄せられ,盛況のうちに会を終えました。
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