令和6年9月27日(金)14:00~16:00,令和6年度第3回全学FD研修会「イシューベースラーニングのすすめ~課題解決力や実践力を鍛えるための授業設計~」金沢大学バイオマス・グリーンイノベーションセンター(BGIC)1階ステップホールにて,ハイブリット開催(対面及びオンライン)し,学内外から56名が参加しました。
文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業(DP)」では,分野を超えた専門知の組合せが必要とされる時代における,従来の学部・研究科等の組織の枠を超えた幅広い分野からなる文理横断的なカリキュラムを構成し,高度な専門知識を持ちつつ普遍的な見方のできる能力を備えた人材育成を目指しています。特に,令和4年度からは,DP事業採択校9機関による共通テーマを4つ設定し,そのうち,共通テーマ2として,「文理融合教育における課題テーマやイシュー設定のあり方を情報交換・検討【Setup】」を行っています。
学習者の課題解決力や実践力を鍛えるためには,授業設計における課題テーマやイシューの設定が非常に大事になってきます。本研修会では,金沢大学で取り組む融合学域や先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM)の実践事例を紹介しながら,イシューベースの学習の意義や価値について,金沢大学の全学FD研修会に位置付け,教務委員会及びFD委員会,大学コンソーシアム石川の共催で,参加者とともに考えることを目的に開催することとしました。
冒頭,金沢大学の尾島恭子副学長(教育改革・企画評価担当)/教学マネジメントセンター長より開会挨拶の後,同大学教学マネジメントセンター副センター長の林透教授より本研修会の趣旨説明がありました。前半の話題提供①(文理横断・文理融合を通した課題設定)では,最初に尾島副学長より「融合学域先導学類におけるプロジェクト演習」と題し,基調講演があり,続けて金沢大学融合学域先導学類4年次の風間祐亮さんから,プロジェクト演習の実践報告がありました。
その後,話題提供②(企業等との協働実践による課題設定)では,実践インターンシップの受入企業等から,大同工業株式会社の坂下直樹氏とミミミラボコーディネーターの吉川永祐氏をお招きし「先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM)における課題解決学習」と題して,実践インターンシップの課題テーマやイシュー設定の背景やプログラムの構成について,報告がありました。さらに各プロジェクトに参加した受講学生の中から,金沢大学人間社会学域人文学類2年次の岩谷茉莉さん,金沢大学融合学域先導学類3年次の艫居美穂子さんから,学生の視点による実践インターンシップの実践報告と学びの振り返りの発表がありました。
後半の意見交換では,参加者との質疑応答を通して,課題に向き合う学生自身の主体性の大切さや,大学と企業等が連携して課題解決学習の機会を提供できるエコシステムの構築の重要性などについて意見が交わされ,盛会のうちに会を終えました。
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金沢大学 教学マネジメントセンター
林 透(教授),山下 貴弘(特任助教)
〒920-1192 石川県金沢市角間町
TEL:076-264-5986
E-mail: ku-steam(a)ml.kanazawa-u.ac.jp
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